つい先日「東芝の原発子会社の損失が1兆円規模」と報道され、そろそろ本当に東芝はヤバいのでは?と思った人も多いかもしれません。実際に2017年東芝倒産の可能性は高いのでしょうか。そもそも原因は何なのか、また国が助けるのか、過去のケースと比べてみました!
最近シャープも台湾のホンハイに買収されてしまったばかりですし、やっぱり大企業と言っても、ここまで負債が大きくなると倒産の危機は避けられないのか、気になる所です…。

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東芝倒産の可能性&原因は?

東芝倒産の経営が傾いた原因は?

世間の皆さんが「東芝の経営状態がヤバい?!」と感じ始めたのは、2015年の「不正会計問題」の発覚だと思います。

それまでにも「東芝クレーマー事件(1999年)」「顧客情報流出事件(2007年)」などの不祥事はあったようですが、そんなのと比べものにならない問題となってしまいました。

「不正会計問題」を簡単にまとめると、

  • 08年~14年の間に、合計2248億円もの利益を水増ししていた事が発覚
  • リーマンショックや原発事業の赤字をごまかすために行ったと推測される
  • 各部門には「チャレンジ」という名のかなり厳しいノルマが課せられていた
  • 問題発覚後、歴代社長3人が辞任
  • 発覚原因は「内部告発」
  • 2016年には追加で、58億円の水増しも発覚

それでも「各事業の売却&大量リストラ」で何とか持ちこたえていた東芝ですが、2017年3月、なんと「買収したアメリカの原発子会社(ウェスティングハウス)の損失が1兆円を超える事が発覚!」ついに原発事業からの撤退を決めます。

1兆円となると、もはや58億円の水増しなんてかわいく見えてきます(汗)

不正会計によって東芝の経営状況が大変になっている事が分かってきたのですが、そもそも赤字になってしまった原因は、やっぱり「原発事業の失敗」が大きな要因の一つだと言えます。

更に言えば、原発事業でGOサインを出した経営陣の判断ミスという事ですよね。

原発事業の損害が大きくなった理由

ちなみに、原発事業でなぜ損害がそんなに大きくなったかを簡単に説明すると、

  1. 「東芝子会社のウェスティングハウス」は別の「ストーン&ウェブスター」という会社と一緒にアメリカの原子力発電所を建設していた
  2. しかし建設途中で発注元と色々揉めて訴訟に。
  3. 訴訟によって工事が遅れてどんどんコストがかさむ。
  4. しかもウェスティングハウスとストーン&ウェブスターは意見が合わない!
  5. それによって問題解決が遅れる。
  6. 早く解決したい東芝ウェスティングハウスはストーン&ウェブスターを買収!
  7. 元々105億円の価値があると思われていたストーン&ウェブスターの価値がマイナス7000億円と判明。
  8. 東芝の赤字が膨らむ

客観的にこの事実だけを見ると、「なんでマイナス7000億円に気付かないの?」って思うのですが、騙されたんじゃないかという説が有力みたいです。

「今すぐ決断しないと会社が潰れる!とにかく早く!」みたいな冷静な判断が出来ない差し迫った状況があったのかもしれません。結局更に状況が悪化してしまいましたが…(泣)

ドラマ半沢直樹だったら、こんな状況でもミラクルが起きるんでしょうけど、現実はそう甘くはなさそうです。

東芝倒産の可能性は?

とりあえず破産申請を行い、アメリカ原発子会社(ウェスティングハウス)は東芝の子会社ではなくなるものの、これまでの1兆円超の損害はもちろん東芝にも責任があります。しかし、東芝には1兆円を超えるような資産がもう残されていない…。

「自分が持っているお金よりも借金が多くなり、もう売る物もほとんどない。」という状態。

東芝倒産の可能性&原因は?

経営の柱となっていた「家電」はもちろん「医療機器」も売却、「原子力」は破綻、そしてついに「半導体メモリー」も売りに出されてしまいました。

とりあえず残った「インフラ」事業(水処理システムやエレベーターなど)で今後の再建を目指す見通しのようです。

残念ながらここまで来ると、何かもう私の知っている東芝では無くなってきているような気がしますけど。

今の所、この「半導体メモリー」事業に対して台湾のホンハイが「3兆円」に近い金額を提示しているようです。

つまり単純に考えれば原発の損失を穴埋め出来る可能性が高そう。

(※4/10追記 さっきニュースで「テレビ事業も売却を検討」って見ましたが、元々赤字部門だったみたいなので、ほとんどプラスにはならなさそうですね。)

まだ東芝が世間に公表していない負債などが無ければ、とりあえず2017年度の倒産は免れるのではないでしょうか。

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東芝倒産危機は国が助けるのか?

仮に東芝が本気で倒産しそうになった場合、国が助けるのかという点では、日本航空(JAL)やシャープのケースを振り返ってみたいと思います。

日本航空(JAL)のケース

  • 元々色々問題はあったが、2008年のリーマンショックが最終的な引き金となり、倒産
  • 2010年1月、企業再生支援機構が支援を発表
  • 負債総額2兆3000億円以上
  • 2012年9月再上場

「JALなんて潰れるはずがない!」と思っていたら、本当に倒産してビックリしたという人も多いのではないでしょうか。しかし結局は「企業再生機構」(国と民間でお金を出し合っている)が支援して復活&再上場に至っています。

国が助けた理由としては、

  • JALが全て廃線になったら、ANAだけで対応仕切れなくなる→飛行機が飛ばない地域も出てくる
  • 採算が取れない地方にも国がJALにどんどん飛行機を飛ばすように指示していた→国が赤字が膨らむ要因を作った
  • JALの倒産により、影響を受ける人が多過ぎる(グループ会社など)
  • 元々JALは国営企業だったから
  • 大手航空会社はJALとANAしかなく、片方が潰れると独占禁止法に違反する可能性があった

などが挙げられます。でも、いまだにJALの再建も肯定派と否定派で意見が分かれているようでし、国が助ける企業とそうでない企業の違いは曖昧みたいですね。

シャープのケース

  • 2015年3月末の時点で2223億の赤字
  • 赤字の原因は液晶事業の失敗
  • 2016年2月に台湾のホンハイ株式会社の傘下に入って再建を目指す事を決定
  • ホンハイの支援額は7000億

JALと同じく「(国と民間でお金を出し合っている)産業革新機構」が援助するって話もあったみたいですが、ホンハイ側が提示した内容の方が良かったので、シャープがホンハイを選んだという形のようです。

ホンハイ側は買収後も、シャープブランドも残して、雇用も出来るだけ守るという姿勢でしたので、現状があまり変わらない可能性が高かったようです。

でも、シャープのケースでも国も一応は助け舟を出していたんですね。

となると、東芝のケースでも同様に、国が何らかの支援策を打ち出す可能性は高いのではないでしょうか。

東芝が最終的にどういう選択をするかは分かりませんが。

まとめ

ちなみに今売りに出されている東芝の「半導体メモリー」事業ですが、実は軍事転用も出来るみたいです。つまり「変な国や企業に買われてしまったら、日本の防衛にも重大な影響が!」という訳で、あまり国外には売りたくない…というが東芝の本音だと思いますが、なんせ負債額が1兆円超えてますからね。

4/8のニュースでは日本の企業が共同で出資して、東芝を助ける「日本連合」案なんていうのも登場しているようです。他の企業からしたら、「自業自得だろ?何で尻拭いしなきゃいけないの?」って感じかもしれませんが。日本の防衛に関わる事ならしょうがない…となるのかなあ。

まあ、その件はどうなるか分かりませんが、とりあえずホンハイが手を挙げているようですし、東芝の倒産はないと個人的には思っています。(金融のプロでもない、一般人の意見ですけど(^_^;))

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