東芝の決算報告が終わり、「上場廃止の可能性も高い?!」という噂も広がっています。上場廃止と聞くと「いよいよ倒産なのか…」とも思いましたが、そもそも上場廃止になると株はどうなるのでしょうか。意外とその影響について詳しくは知らないという人も多いかもしれません。そこで今回は東芝上場廃止の可能性やその影響について調べてみました!

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東芝上場廃止になると株はどうなるの?

私自身は別に東芝の株を持っている訳ではないのですが、友人から「東芝って上場廃止の可能性もあるよね。」と話を振られて、「そうだねー。ヤバそうだよね。」って適当に話を合わせたものの、恥ずかしながら正直「上場廃止になると株がどうなるのか」全く知りませんでした。そこで今後のためにも、上場廃止について簡単にまとめてみたいと思います。

上場廃止とは?

今東芝の株は「東証一部(東京証券取引所一部の略)」という株式市場で売り買いされています。

簡単に言うと、お店(東証一部)」「商品(株)を売ったり、買ったりしている訳です。

当然商品に色々と問題があれば、お店だって「あの商品を取り扱うのを止めようか」という話になりますよね。

今まさに東芝はそういう状態なのです。

「取引の停止=上場廃止」。つまり「もうあんたの商品、うちの店では扱わないからね!」って事ですね。

東芝上場廃止で株はどうなる?

東証一部上場基準とは

ちなみに「東証一部」に上場するためには下記のような厳しい基準をクリアしなければなりません。

  • 会社の時価総額(株の数×株価)が250億円以上
  • 上場時見込みの株主数が2,200人以上
  • 経常利益が最近2年で合計5億以上など

私自身は株や会社の会計について全く詳しくないので、正直よく分からない部分もありますが(゚A゚;)、「東証一部」は一番上場の基準が厳しいので、とにかくハードルが高く、上場すればそれだけ企業のブランド力もUPするという事ですね。

東証一部上場廃止基準

そしてもちろん反対に下記のような上場廃止の基準もあり、これによって東芝は上場廃止の危機に陥っています。

  • 有価証券報告書などの書類提出遅延
  • 債務超過
  • 虚偽記載など

「上場廃止=株券が紙切れ」ではない

しかし上場廃止になったからと言っても、すぐに株の価値がなくなる訳ではありません。

①個人間の売買は可能

上場廃止になっても、その株を売りたい人と買いたい人がいれば、売買は成立します。

ですので、株券を換金する事は可能です。

ただ、お店では扱っていないという状態なので、

  • 自分で売り買いする相手を探さなければならない。
  • そもそもいくらで売り買いするべきなのか、その基準となる金額も曖昧。
  • 贈与税・所得税などが発生する可能性もある。
  • 名義変更などの手続きも面倒。

などの問題点があります。ハッキリ言ってかなり面倒くさそうですね。

②上場廃止後も配当などはもらえる可能性も

気になる上場廃止後の『「配当」や「株主優待」はどうなるのか』という点ですが、会社がそのまま存続するのであれば、通常通りもらえる可能性もあります。

たとえば過去に西武鉄道(今の西武ホールディングス)は上場廃止後も、配当金の分配や株主優待を続けていました。

もちろん会社の方針によりますので、会社が「配当」や「株主優待」を止めますと言えばそれまでではありますが(>_<)。

③再上場するケースも

中には一度上場廃止になったものの、頑張って「再上場」を遂げる会社もあります。

そうなれば上場廃止になった株の価値がもう一度上がる可能性も出てきますよね。

上場廃止直前に安くなった株を大量に購入し、再上場で儲けるという事も理論的には可能です。

しかしJALやスカイマークのように一度「倒産」した後で、再上場をしても前の株券は使えませんので、意味がありません。

という訳で、「上場廃止になればただちに持ってる株がゴミになる」という事はないようですが、個人的には早く売ってしまった方がいいような気もします。

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東芝上場廃止の可能性や影響は?

東芝は現在「監理銘柄」に指定

ニュースでご存知の方も多いと思いますが、東芝の株式は現在「監理銘柄」に指定されています。

私も最初聞いた時は、「監理銘柄?何それ?」という感じでしたが、上場廃止の恐れがあるという事を株主に知らせるために、「監理銘柄」の指定が行われるようです。

店側が親切に「この商品ちょっと問題があるみたいだから、心配な人は早めにお金に換えた方がいいよ~」って教えてくれてるんですね。

そしていよいよ上場廃止が決定すれば、次は「整理銘柄」に指定され、1か月間はまだ株式の売買を行う事が出来ます。

もう「この商品の取り扱いを止める事にしました。ちょっとでもお金に換えたい人は、あと1か月の間だったらうちの店で対応しますよ~。」って最後のお知らせですね。

つまり「監理銘柄」→「整理銘柄」→「上場廃止」という流れです。

ちなみに、上場廃止の恐れが無くなれば「監理銘柄」の指定は解除されます。

更に決算で「監査意見なし」

更につい先日東芝の決算報告がなされましたが、「監査意見なし」という状態でした。

通常は会計監査人(公認会計士か監査法人)によって決算が正しいかどうかチェックをしてもらい、OKのお墨付きをもらいます。しかし今回は「監査意見なし」という事でお墨付きはもらえませんでした。

東芝上場廃止の可能性や影響は?

今まで不正会計で2千億以上ごまかしてきたんだから、もうどうにもならない状態なのでしょうか(泣)。

そして、これが上場廃止基準の「虚偽記載・不適正意見等」Cの項目(詳しくは日本取引所HPに詳しく書いています)

監査報告書または四半期レビュー報告書に「不適正意見」または「意見の表明をしない」旨等の記載がされた場合であって、直ちに上場を廃止しなければ、市場の秩序を維持する事が困難であることが明らかであると取引所が認めるとき

に当てはまりそう…という事でかなりヤバい訳なのです!!

ただ「最後の取引所が認めるとき」というのがポイントで、上場廃止になるかどうかは「東京取引証券所」の判断にかかっています。

東芝が上場廃止になった場合どうなるか

すでに、東芝の株は「監理銘柄」に指定されおり、更に決算では「監査意見なし」という事で、上場廃止に一歩片足(いや、もうそれ以上?)を突っ込んでいる状態な訳ですが、実際に上場廃止になった場合、影響をモロに受けるのはやっぱり「株主」&「東芝」ではないでしょうか。

株主への影響

株主への影響ですが、まず上場廃止が決定すれば、自由に売り買いが出来なくなる訳ですから、当然「損をしてでも早めにお金に換えておきたい」という人が増えていきます。

つまり基本的には株価はとにかく下がると考えておいた方がいいでしょう。

買った時の値段よりも安い金額で売らなければならないという事は確実に赤字になります。

10万円、20万円の損失だって十分痛いのに、1千万円、いやそれ以上の赤字だったりすると人生設計が狂うという人がいてもおかしくない…。

案の定2017年3月31日の臨時株主総会は大荒れだったみたいですね…。

東芝への影響

そして東芝への影響は

  • 上場廃止になれば、巨額損失の株主から集団訴訟を起こされる可能性も。
  • 株の大暴落により会社の時価総額も下落。
  • 東証一部上場のブランド力を失う。

などが考えられます。

「不正会計問題や原発事業による1兆円超の損失」によって株価は大暴落しており、明らかに経営陣に問題があると言っても、過言ではありません。すでに多大な迷惑を株主にかけまくってます。よって色々な人から訴訟される可能性もあります。

そして株価が下がれば会社の時価総額(株の数×株価)も当然下がります。時価総額とは、企業価値を評価する一つの目安。

高ければ高いほど、業績がいい会社というイメージですね。

ちなみに2016年末には経営再建中のシャープにすら、東芝は時価総額で抜かれてしまったようです。

更に「東証一部上場企業」というブランドまで失う事に…。

東芝・東証二部降格決定!(6/24追記)

昨日のニュースによると、ついに東芝は8/1より東証二部に降格するとの事。

「何が変わるの?」って思って調べてみた所、とりあえず今まで通り売り買いは出来るそうです。

ただやっぱり一部上場の「信用」や「ブランド」がなくなる訳で…。これから大幅に株価が下がる可能性もあります。

一方で同じく経営危機に陥った「シャープ」も実は昨年東証二部に降格しています。

しかしこちらは状況が改善したために、近々東証一部への復帰申請を行う予定みたいですね。

果たして東芝も同じように、再度浮上するきっかけがつかめるのでしょうか…。

まとめ

結局東芝が「上場廃止」になるかどうかは、東京取引証券所の裁量にかかっている部分が多いのかな…と個人的には思います。だから今の段階では何とも言えない気が…。

ネットでは「こんな不正ばっかりしている東芝なんてさっさと上場廃止にしたらいいのに」という意見もありましたが、結局は東京取引証券所が問題なしと言えばそれまでですからね。

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