佐川氏の証人喚問が終わって、森友学園問題も何となく落ち着いてきたかな…と思えば、今度は「自衛隊日報問題」が発覚!無いと言っていたはずの日報が出てきて、また責任問題を追及されているようです。とはいえ、そもそも日報の何が問題なのか、分からないという人も多いのでは?そこで今回は日報問題についてわかりやすく解説していきたいと思います!
【日報問題とは】わかりやすく解説!
最近ニュースで「日報問題」と騒がれているのを耳にして、「あれ?去年もなんだか問題になってなかったっけ?」と思った人もいるかもしれません。
私も稲田朋美防衛大臣が色々と説明していたような気がするのですが…
そこで調べてみると、
前回問題になっていたのは、南スーダン派遣(2012年~2017年)で、
今回はイラク派遣(2003年~2009年)の日報との事。
日報問題とは
「日報」とはその日の業務報告の事で、いつどこでどんな事があったなど詳しく書かれているものです。
日報問題を超簡単に説明すると、「政府が存在しないと言っていたはずの日報が存在していた」という問題です。
森友問題の文書改ざんと同じで、「隠すという事は何かやましい事があるのでは?」と思ってしまいますよね…。
別にやましい事が無ければ隠す必要もない訳ですから。
それにPKOって結構重要な任務のような気もしますし、日々の記録をそんなに簡単に処分してしまう事なんてあるんでしょうか…。
日報があると何が問題なの?
では、一体日報が存在すると何が問題なのでしょうか。
今回のイラク派遣の日報の中身はまだよく分かりませんが、
前回の南スーダン派遣の際の日報の内容からは、どうやら現地で戦闘が起きていた可能性が伺えるようです。
実はその戦闘が起きているというのが大きな問題になってくるのです…
自衛隊海外派遣について
自衛隊海外派遣の条件
そもそも自衛隊をPKO(平和維持活動)で海外派遣する場合には、色々と条件があって
その一つに「その地域が停戦している事」というのがあります。
南スーダン派遣の際の日報を見てみる限り、何度も「戦闘」という言葉が登場しており、
本当に停戦していたのか?という疑問が残ります。
それにあくまでも日本の目的は「平和維持活動=水道や道路などインフラの整備、医療支援」などですから、
銃撃戦などに参加する事は許されません。
もし仮に戦闘に参加していたのであれば、憲法違反となってしまいます。
憲法9条では「国際紛争を解決するために武力行使をしてはいけない」となっていますからね。
今回問題になっているイラク戦争の日報にもし戦闘に関与していたような事が書かれていたとしたら、大問題となってしまうでしょう。
日報問題はどうなるのか
やはりイラク戦争の日報の存在が本当なのであれば、
- 防衛大臣は本当に知らなかったのか
- 誰の指示で隠ぺいしたのか
- 日報にはどんな内容が書かれていたのか
などを野党は追及していくのではないでしょうか。
もし自衛隊が戦闘に参加していたような事実が明らかになれば、国民からも憲法改正反対の声が増えるかもしれません。
憲法改正反対派の野党としては、
「安倍政権は自衛隊が戦闘地域に派遣されていた事を隠ぺいしていた!このままでは自衛隊が戦争に巻き込まれる!憲法改正すれば、日本も戦争に巻き込まれる!」
という流れにもっていきたいのかなぁと個人的には思います。
まとめ
よくよく考えれば、イラク派遣を決定したのは小泉政権(自民党)、南スーダン派遣を決定したのは、野田政権(民主党)です。全てが安倍政権のせいというのはちょっと無理があるような気もします…。
改ざんや隠ぺいは安倍政権に限らず、政治全体の問題なのではないでしょうか。
それに結局1年かけても、森友問題で何か大きな事実が分かった訳ではないですし、
せっかく時間をかけるのなら「消えた年金問題」とか「北朝鮮拉致問題」とか違う事も国会でぜひ取り上げて欲しいですね。