最近テレビや新聞などで少しずつ注目されている「自民党総裁選」。しかしそもそもなんで総裁選が行われるの?誰がどうやって決めるの?と疑問に思っている人もいるのでは?そこで今回は自民党総裁選の仕組みについて分かりやすく簡単に解説をしたいと思います。日程や候補者の予想は一体どうなっているのでしょうか。
目次
自民党総裁選2018
日本の総理大臣は通常「与党第一党の代表」が務めます。
つまり今の政権では、「自民党総裁=総理大臣」という事になります。
ですので、他の政党の総裁が変わるのとは重要度が全然違ってくる訳ですね。
もともと自民党総裁の任期は長くても「2期連続6年」だったのですが、2017年3月に「3期連続9年」に延長され、
安倍首相の続投も可能となりました。
そして安倍首相の総裁としての任期は2018年9月末までなので、近々自民党総裁選が行われる事に!
ちなみに「安倍政権が9年も続くなんて長過ぎる!」と感じる人もいるかもしれませんが、世界的にみるとそうでもなかったり…。
たとえばアメリカだと2期8年が最長ですし、ブッシュ大統領、クリントン大統領、オバマ大統領などは8年間大統領を務めていました。またイギリスのメルケル首相なんて4期目に突入し、このままいけば16年も大統領を務める事になります。
長期政権にはメリットデメリットがもちろんあると思いますが、自民党総裁選の行方は一体どうなるのでしょうか?
仕組みを分かりやすく簡単解説
自民党総裁選と聞いても、実際どんな風に誰が決めるのか正直私もよく知りませんでした(恥)
仕組みや日程について出来るだけ分かりやすく解説していきたいと思います!
誰が投票する事が出来るのか
国民投票とは違って、誰でも投票出来る訳ではありません!
選挙権があるのは、以下の条件を満たす人たちです。
- 自民党議員か自民党党員・党友
- 日本国籍を持っている
- 満20才以上(18才以上に引き下げ予定)
- 過去2年間の党費・会費を納めている
よく新聞やニュースなどでは「自民党総裁に誰がふさわしいか」なんてアンケートを取ったりしてますが、自民党に全く関係のない人たちは、結局外野から色々言った所で、何の権利もないんですね(^_^;)
また過去2年分の党費や会費を納めていないと選挙権は得られないので、「自民党総裁選で投票するために、今から党員になる!」と思っても無駄のようです…。
まあ、冷やかしみたいな人がいっぱい選挙に参加するようになったら大変なので、当たり前といえば当たり前ですが…。
党員・党友になるには
ちなみに党員・党友にどうやったらなれるかというと…
「党員」は基本的に年会費4,000円を支払えば誰でもなれるようです。
また「党友」というのは、自民党支援団体に所属している人たちの事で、党友費として最低年間1万円を支払っているそうです。
私の周りにはどこかの政党の党員・党友になっているという人がいないので、なんだかピンとこないのですが、
商売をやっていたり、将来政治家を目指していたりすると、色々コネなどが出来て党員になるメリットがあるのかもしれません。
投票のシステム
では、実際の投票のシステムですが…
「国会議員票405票(国会議員が投票)」と「地方票405票(党員・党友が投票)」を足した数で争います。
しかし、国会議員票は1人=1票としてカウントされるのに対し、
地方票は割合に応じて1票分にカウントされます。
ちょっと言葉では説明しにくいですが、ざっくり言うと「党員数千人が投票してやっと1票とカウントされる」というイメージです。
ですので、明らかに「国会議員票の方が重要!」という訳です。まあもちろん接戦になれば地方票も大事ですけどね。
ただし、過半数を超えない場合は上位2名で決戦投票アリです。
自民党総裁選の日程は?
自民党総裁選の日程はというと、
8月21日に具体的に決まる予定との事!
大方の予想では9月20日か21日辺りになるのでは?と言われており、ほぼ1か月後に迫っているようです。
自民党総裁選の候補者予想は?
石破茂氏&安倍首相の一騎打ちか
3年前の2015年、総裁選は安倍首相以外に立候補者がおらず、無投票で再選となりました。
では2018年はどうなるかというと…
今の所、「石破茂氏」VS「安倍首相」の一騎打ちになる見込みです。
よく考えれば、総裁選に立候補するという事は、安倍首相がトップには相応しくないと言っているようなものですし、もし負けたらその後大臣など重要なポストから外されるなど冷遇される可能性も高いですよね。
という訳で、中々立候補するのはハードルが高いような気もします。
しかしそんな中で立候補する意志を表明したのが「石破茂氏」です。
政治にそこまで詳しくない私からすれば、「モリカケ問題」で騒ぐ度に、安倍首相を批判していたようなイメージしか石破氏にはないのですが…。
まあ同じ自民党内でも安倍首相と意見が合わない人たちもいるでしょうし、その辺りの票をどう取り込めるかが石破氏にとってはポイントとなるのではないでしょうか。
小泉進次郎氏は出馬しないのか?
マスコミの世論調査でよく名前が出てくるのが「小泉進次郎氏」ですが、今回の総裁選には出馬しないのか気になっている人もいると思います。
実際に7月の産経・FNNの「時期総裁に誰がふさわしいか」というアンケート調査によると、
トップは小泉進次郎氏(26.8%)、2位が安倍首相(23.6%)だったようです。
とはいえ、これはあくまでも一般の人を対象としたアンケート結果であり、
党員や党友など自民党支援者に限って言えば、安倍首相が49.1%でダントツトップとなっています。
確かに小泉進次郎氏と言えば、「お父さんは元首相の小泉純一郎氏」「若い」「イケメン」と大衆受けが非常に良さそうです。
正直めちゃくちゃ政治に興味がある人でなければ、候補者それぞれの政策について詳しく調べたりしないでしょうし、
「何となくこの人良さそう!」で選んでしまう人も多いのではないでしょうか。
ただし、今回の自民党総裁選に関して、進次郎氏は何も語っておらず、現状では出馬しない可能性が高いです。
先ほども述べたように、とりあえず出馬しても負けてしまった時のリスクも大きいですし、進次郎氏はまだ大臣の経験もありません。
総裁選に出馬するにしても「もう少し実績を残し、当選が確実になってから…」と思っているのかもしれませんね。
結果はどうなる?
結果がどうなるかもちろん気になる所ですが、多くのメディアでは「安倍首相の圧勝になるのではないか」と予想しています。
自民党内でも色々と派閥があって、自民党議員405人のうち「約8割の310~320名」は安倍首相を支持する見込みです。
それに対して石破派は「50名ほど」と言われており、議員数の多くは安倍首相に流れる可能性が高いです。
地方票をどれだけ石破氏が獲得出来るかがポイントになってきますが…
まあ、自民党に関係ない人たちがどれだけ騒いでも結局関係ないですからね。
結果をそっと見守りたいと思います。