「子供の学力は母親の遺伝によるものが大きい」と思っている人も多いかもしれません。私も以前はそうでした。しかし塾講師を始め、色んな親子を見て、そのイメージは大きく変わりました。今回はなぜそう感じたのか、実例を出しながら書いていきたいと思います。

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「子供の学力は母親の遺伝が大きい」は嘘?!

兄弟でも成績が全く違うケースも多い

もちろん、遺伝の影響が全くないとは言えませんが、塾に勤めてみて驚いたのが兄弟でも成績が全く異なるケースも意外と多かった事です。兄は難関大を目指すようなインテリタイプでも、弟はチャラチャラして成績も下から数えた方が早いとか…。

兄弟・姉妹で塾に通っている生徒も多かったので、あまりにもキャラも成績も違い過ぎて「え?同じ名字だけど、兄弟だったの?!」と驚く事もありました。

中には双子の兄弟で、弟は国立大に合格しましたが、兄はFラン大に進学したケースも。元々塾に通っている時点で、2人の成績には差があったので、双子で比べられてやりにくいだろうなあ…とは思っていました。

学力と遺伝については様々な研究がなされているようですが、このように双子でさえ成績が違っていたので、私自身は実体験を元に、そこまで母親の遺伝によって学力が大きく変わる事はないのではないかと考えています。

教育や環境の方が影響大?

成績が良い子と悪い子の親の違い

しかし、成績が良い子と悪い子の親には明らかに差があると感じてはいました。

成績が伸びない生徒の親に限って、「大学だけには何とか行かせなきゃ」といった教育ママが多かったです。

しかも自分の子供の事がよく分かっていないのか、「最低でもMARCH以上に入れてもらわないと!」とか無理難題を押し付けてくる人もいました((゚゚дд゚゚ ))。

子供にも頭ごなしに「勉強しろ!」というので、響きません。たぶん、なぜ大学に行った方がいいのか、論理的に説明する事が出来ないからです。

一方で成績の良い生徒の場合、親と「なぜ大学に行きたいのか?何を勉強したいのか?」について普段から具体的に話し合っているケースが多かったように思います。特に成績の良かった女の子は「なぜこの大学を選んだの?」と聞くと、「考古学の勉強がしたいと思っていて、○○教授の本を読んで面白かったので、その教授のいる大学に行きたい」と。

無理矢理勉強させられている子供と、自ら興味を持って勉強したいと思っている生徒ではモチベーションが全く変わってきます。そしてそれが当然成績の差となって表れてきます。

と言う風に、「成績の良い生徒の親は自然に学ばせている」「成績の悪い生徒の親は強制的に勉強させている」傾向が強いと塾講師をしている私の立場からは感じました。

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教育方法や家庭環境の方が影響が大きい

結局は教育方法や家庭環境が与える影響の方が大きいと私は思います。

たとえば、ある家庭では

子供:「お母さん、なぜ冬は寒くて、夏は暑いの?」

お母さん:「それはね、地球は1年かけて太陽の周りを回っているの。でも地球の軸は傾いているから、太陽の近くを通る時に暑くなるのよ」

子供:「そうなんだ!面白そうだね~もっと宇宙の事知りたい!」

と家族で会話をしているかもしれません。

でも、一方では

子供:「お母さん、なぜ冬は寒くて、夏は暑いの?」

お母さん:「冬が暑かったら、夏と間違えるやろ(笑)!」

子供:「あはは~だよね~ウケる!」

みたいな家庭もあるかもしれません。

どちらが良い悪いではありませんが、何となく上記の家庭の方が頭の良い子に育ちそうな感じがしませんか?会話一つとっても教育ですから、そういう意味で母親に学力が似てくる確率は高くなるかもしれませんね。

それに子供はやっぱり親のマネをします。親自身が読書したり、勉強に励んでいれば、何も言わなくとも子供も勉強に興味を持つ可能性が高いです。

親がダラダラスマホでゲームをしながら、「さっさと宿題やりなさい!」と言っても、説得力が全くありませんよね。

子供の学力が親を超える事もある

私が受け持った生徒の中に両親が(失礼ですが)低学歴なのに、子供が国立大学に合格した子もいました。

両親は揃って市内の一番ランクが下の高校卒(偏差値は40位)でした。子供は小さい頃から両親のようになりたくないと思っていたらしく、とにかく勉強に励んでいました。その結果、現役で国立大学に合格しました。

ちなみに受験前に彼のお母さんから塾に相談の電話があったのですが、

「私も主人も○○高しか出てないですし、本当にうちの子が国立大になんて行けるんでしょうか。そんな頭じゃないと思うんですけど…。親も入試の事とか全然分からないんで、正直困ってるんです。」といった内容でした。

お母さんはどちらかと言うとおっとりとしたタイプで、多分、子供に勉強しろとかほとんど言っていなさそうでした。大学も子どもが行きたいというなら行かせてあげたいみたいな感じでしたね。

こういうケースは少ない方ではあると思いますが、親が強制したのではなく、自分から大学に行きたいと思うようになったのが良かったのかもしれませんね。

もちろん子供は両親以外にも、友人や学校の先生、テレビや新聞など様々なものから刺激を受けます。

「遺伝だから」と決めつけるのではなく、その子の可能性を伸ばしてあげるような教育・環境作りが大切なのではないでしょうか。

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