今日からスタートするドラマ「下剋上受験」。似たような話で「ビリギャル」を思い出す人もいるかもしれません。どちらも実話が元ですが、実際に身の回りでも起こり得る話なのでしょうか?塾講師時代の経験を元に、こんなサクセスストーリーがありえるのか、語っていきたいと思います。

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「下剋上受験」「ビリギャル」の原作は実話!

「下剋上受験」は偏差値41の小学生の女の子が中卒の両親と難関私立中学受験に挑む話。

「ビリギャル」は学年でビリだった女子高生が一年で偏差値を40上げて慶応大学に合格したという話。

ビリギャルに関しては元々そんなに頭の悪い学校じゃなかったとか色々な意見があるようですが、

慶応大学に合格したのは事実ですし、やはり相当の努力をされているのではないでしょうか。

何だかんだ言って、慶応大学って誰でも簡単に入れる大学じゃないですしね。

ドラマ化や映画化となると、多少物語を面白くするために、演出が加えられる事もあるかもしれませんが、

どちらも親子で一丸となって、合格を目指し、結果を出しているという点は事実だと思います。

実際に「下剋上受験」「ビリギャル」みたいな話はありえる?

急激に成績が上がるのはやっぱりレアケース

では、現実的に偏差値がめちゃくちゃ低かった生徒の成績が急激に上がるという事はあるのでしょうか。

私の塾講師時代の経験を元に考えるのなら、

ハッキリ言って、かなりのレアケース!と言わざるを得ません。

塾講師をやる前は、塾に通えば誰でもすぐに成績がバリバリ上がる!と思っていたのですが、

実際に教えてみると、そんなに突然上がりません。ちょっと頑張った位では、他のライバルみんな頑張ってるので、偏差値もほとんど上がりません。

たとえば、高校2年生の後半の時点でE判定だった大学に現役合格するなんてミラクルは100人に1人いるかいないか、位だったと思います。

そもそも難関大学に受かるような子は、入学当初から受験を意識して勉強に取り組んでいました。

という訳で、人1倍、いや10倍位頑張れないと「下剋上受験」や「ビリギャル」のように大逆転は出来ないと言えるのではないでしょうか。

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当たり前の事を継続出来るかどうか

「下剋上受験」や「ビリギャル」を見ていて、結局重要なのは当たり前の事を継続出来るかどうかだと思いました。

○○中学、○○高校に受かるには模試で何点以上とらなきゃいけない、そのためには今何をしなければならないかを考え、

それを全て達成出来れば理論上はかなり合格に近くなります。

でもそれが一番難しいですよね…。

例えば、ダイエットだって、体重を落とすためには毎日食べる量を減らして、運動量を増やせば基本的には痩せますよね。

ダイエットに失敗する人は分かっていてもそれを続けられないからです。

勉強もそれと同じで、勉強が出来る人は今やらなければいけない事を、辛くても続けられる人だと思います。

「下剋上受験」のお父さんは実際に睡眠時間を減らしても、病気になっても、勉強を続けていますからね。

継続力もやはり立派な才能の一つだと言えるのではないでしょうか。

安易にマネするのはリスクもあるかも?!

受験に失敗すればトラウマになる事も

塾講師時代にベテランの先生から聞いた話ですが、挫折する年齢が低ければ低いほどトラウマになりやすいそうです。

ある小学生が難関私立中学合格を目指して塾に通っていました。

両親も熱心で毎日送り迎えをし、一生懸命サポートしていました。その結果、受験前にはほぼ合格確実なラインまで成績が上がっており、我々講師も当然合格するものだと思っていました。

しかし、試験の結果は不合格――。

担当の講師が自宅まで生徒の様子を見に行ったのですが、その生徒は部屋から一歩も出てきませんでした。両親は別に塾を責める事はありませんでしたが、その子と先生はそのまま二度と会えなかったそうです。

その生徒はすぐに塾を辞めてしまったので、その後の詳しい事は分かりませんが、他の生徒でも同じように中学受験に失敗して塞ぎこんでしまうケースはあったとの事。

自分のレベル以上の学校で落ちこぼれる可能性も

また自分のレベル以上の学校に入ってしまい、落ちこぼれてしまう生徒もいます。

私の担当していたクラスに、教育ママの母親に無理矢理2ランク上のレベルの高校に入れられてしまい(その年はたまたま定員割れしたため合格してしまった)、全く授業についていけなくなってしまった男子生徒がいました。「毎日学校に行くのが辛い、部活だけが唯一の楽しみ。」と悲しそうに語っていました。

塾に通ってもどうにも追いつけず、家庭教師に切り替えると言って、辞めて行きましたが、恐らく苦労は続いたと思います。

自分のレベルに合った高校ならもっと楽しい学生生活を送れたかも…と思うとちょっと悲しいですよね。

受験一つで人生が大きく変わってしまう可能性もあります。

テレビや映画を見て、安易に「うちの子にも受験させよう!」となる前に、子ども自身と本気でじっくり話し合ってから決める方がいいと、個人的には思います。

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